ちいさいおやじ日記


ちょくちょく覗いていたブログがついに書籍化されたらしく、仕事帰りに本屋に寄ったら、目立つ場所に大きく平積みされていて嬉しくなる。そのブログで単行本は「ちいさいおやじ日記」といって、雨の日にちいさいおやじを拾った女子大生のスロウでシュールな日々をつづった「衝撃」の絵日記だ(そんなに「衝撃」だとは思わないけど公式HPではやたらと「衝撃」の文字が目立つ)。
手に取ってページを開いてみたら、手描きによる圧倒的なほっこり感にまたしても嬉しくなる。ブログのときよりもほっこり感が増していて、本の体裁をとっているけど作者の落書き帳をそのまま手にしているような、本に対して久しく実感していなかった種類の親しみを抱く。立ち読みで読み終わってしまう内容なのかもしれないけど、丁寧に描かれた絵日記はずーっと見ていられるものなので、迷わず買った。
女の子はこの本を読んでちいさいおやじを「かわい〜」と思うんだろうけど、男の立場としては、笑点見たり、高尾山登ったり、梨畑バイトしたり、坊主めくりしたり、おばあちゃんのような素晴らしい趣味を持つ女子大生に拾われておじさんは本当によかったよかった、と安心する思いだ。