5月23日〜26日


介護の仕事をはじめたのと、赤ちゃんが産まれたことが最近の大きな出来事でした。家にいるときは子育て、昼は介護の仕事、夜は演劇の稽古。こういう生活をしていると、それぞれ共通しているのは、言葉以外のコミュニケーションについて考えることでした。赤ちゃんは言葉がわからないからもちろんですし、高齢者は認知症の方と接するときに特にそれを考えさせられます。いかに言葉に頼らずに人とやさしく接することができるか。
そして、演劇では、劇作家が言葉を書くので、言葉以外のコミュニケーションを成立させることが俳優の仕事、つまり演技なんじゃないかと思いました。
そういうことについて考えて思うのは、たとえ嘘だとしても、言葉以外のコミュニケーションを丁寧に演じれば、本当のコミュニケーションと同じくらいの歓びを得ることができるんじゃないかということです。コミュニケーション下手なぼくでも、演技をすることでコミュニケーションの歓びを感じることができ、だから稽古の帰りにはみんなで飲みに行きたくなる。
ということで、演劇は楽しいです。

■5月23日 二騎の会

6月に二騎の会『四番倉庫』に出演します。ダメ男たちが空き倉庫で繰り広げる、ハードになれない現代のハードボイルド。ただいま、演出の多田さんはフランスで東京デスロックの公演中で、俳優たちは東京でしゅくしゅくと自主稽古に励んでいます。
久々にダメ男を演じてみて、とても懐かしい気持ちでいっぱいです。いまもわりとダメですが、一人暮らしのときはもっとダメだったなー、結婚して子どもができるとそれなりにちゃんとするもんなんだなー、というのは、昨日たまたま読んだ昔の日記でも感じたことでした。それにしてもよく寝て、よく牛丼食べる日記だった。ちゃんと気合い入れて臨みますので、どうぞよろしくお願いします!

青年団リンク 二騎の会
四番倉庫


「助けてくれ 四番倉庫で待つ」
しけもく、カップラーメン、缶ビール…
空き倉庫で顔を合わせる、うだつが上がらない男達。
繰り返される日常に流され続け、ふと気がつけば、友も金も、何もない。
このぐだぐだな毎日とおさらばすることはできるのか?
弱さと孤独と慣れた日々。今日とは違う明日を待って。
季節を捨てた二騎の会が送るダメ男達の物語。


■作:宮森さつき
■演出:多田淳之介
■出演:秋山建一 島田曜蔵 村井まどか 菅原直樹


■公演日程
2011年6月4日(土)〜15日(水)


4日(土)19:30★一
5日(日)18:00★二
6日(月)19:30★三
7日(火)19:30★四
8日(水)休演日
9日(木)19:30◎
10日(金)19:30
11日(土)14:00/19:00
12日(日)15:00
13日(月)15:00×/19:30
14日(火)19:30
15日(水)15:00


■チケット料金 日時指定・全席自由・整理番号付
予約・当日共 一般:3,000円 学生・シニア(65歳以上):2,000円


★…四番割引 2,500円(6月4日(土)—7日(火))
初日から「四番」目の公演までは、割引価格にてご覧いただけます。
◎…メンズデー 2,500円  
男性の皆様は、割引価格にてご覧いただけます。
×…ダメンズデー 2,000円
うだつが上がらないダメンズ(自己申告制)の皆様は、応援価格にてご覧いただけます。


■ポストパフォーマンストーク
青年団演出部・四番勝負!!!!』
終演後「青年団演出部」をキーワードに、ポストパフォーマンストークを行います。各回をご観劇のお客様のみご覧いただけます。


《一番》=6/4(土)『岸田戯曲賞受賞作家に聞く』
第55回岸田國士戯曲賞を受賞した演出部出身の松井周氏(サンプル)をゲストにお迎えし、今作について伺います。
《二番》=6/5(日)『新人さんいらっしゃい!』
2003年入団の多田淳之介が演出部の先輩として、新人演出部のメンバ—を紹介します。
《三番》=6/6(月)『男・岩井秀人が聞く』
青年団リンク 口語で古典」の岩井秀人氏が「青年団リンク 二騎の会」の多田淳之介に様々な質問をぶつけます。
《四番》=6/7(火)『演出部について語る』
2007年に演出部へ入団した柴幸男氏(ままごと)をゲストにお迎えし、青年団演出部について語ります。


■会場
こまばアゴラ劇場
153-0041目黒区駒場1-11-13 03-3467-2743 http://www.komaba-agora.com
京王井の頭線駒場東大前」駅東口より徒歩3分


■予約・お問い合わせ
青年団 03-3469-9107 http://www.seinendan.org(オンライン予約あり)


twitter
@nikinokai http://twitter.com/nikinokai
二騎の会twitter始めました。

■5月26日 歓待

去年の初体験は映画の撮影に参加したことでした。青年団演出部の深田監督による、主演からエキストラまで青年団の俳優が演じるテツガク喜劇。全国順次ロードショーですので、劇場情報はこちらのサイトをご覧ください。東京では渋谷の上映が終わって、いまは池袋シネマ・ロサで上映中です。ぜひ映画館で観ていただきたいです!

映画『歓待』


下町の印刷所で、一見「平和」な生活を営む小林家の元にフラリと現われた胡散臭い訪問者・加川。のらりくらりと家族を煙に巻き、居座り、引っ掻き回していく。加川の横暴に戸惑いながらも、変化を余儀なくされていく小林家。
次第に崩壊していく家族模様を、洗練されたユーモアで包みながら、時にシリアスに問題提起をし、時に爆笑を誘う。共同体と排除の問題を抱える現代日本を鋭く風刺しながら、家族とは何かを問い掛けていく。
前作『東京人間喜劇』で注目された新進気鋭の深田晃司監督と、プロデューサーも兼ねる弱冠26歳の国際派女優杉野希妃、そして平田オリザ率いる青年団の演技派俳優たちによる、映画にしか成しえないテツガク喜劇。閉塞感を打破し世界を大きく掴むべく、怒濤の”グローカル”映画がいよいよ到来!


『歓待』公式webサイトhttp://kantai-hospitalite.com/
公式Twitterhttp://twitter.com/#!/kantai_2010


■キャスト
山内健司 杉野希妃 古舘寛治 ブライアリー・ロング 兵藤公美 オノエリコ 松田弘子 河村竜也 菅原直樹 齋藤晴香 永井秀樹 林竜三 足立誠 近藤強 秋山建一 田原礼子 天明留理子 桜子 島田桃依 木崎友紀子


■チケット料金
前売1,200円 当日1,500円
【前売券販売場所】
●キノチケットカウンター(紀伊國屋書店 新宿本店5F 10:00〜18:30)にて前売券¥1200発売中。


■スタッフ
プロデューサー:杉野希妃・深田晃司 脚本・監督:深田晃司  芸術監督:平田オリザ
エグゼクティブ・プロデューサー:松原 治・足立誠・小野光輔・:宮田三清・:岩倉達哉
コエグゼクティブ・プロデューサー:榎本憲男
撮影監督:根岸憲一 美術:鈴木健介 録音:新垣一平 衣装:正金彩 メイク;石河恵
音楽:やぶくみこ・片岡祐介 助監督:飯島将史 スチール:やじまえり メイキング:太田信吾
企画・製作:アゴラ企画/青年団・和エンタテインメント
96分 / 日本語 / カラー / HD / 2010年 /