6月17日〜26日

演劇の練習がないと時間が有り余るから日記を頻繁に更新するに違いない、って思ってたんだけど、むしろ演劇がないと書くネタがなくて滞る。っていうのは、けっこう前から気づいてた…。もう一週間以上経ちますが、『チェンチ一族』にご来場くださったみなさま、どうもありがとうございました。
最近は桜美林で田上パルを観たり、ダンス系のWSを受けたり、近所のTSUTAYAがコミックレンタルをはじめたから、中断してた『鈴木先生』を読み進める。『鈴木先生』と『ゼロの王国』は真面目なのか冗談なのかわかんない「過剰さ」が似てて、まぁ、たぶんドストエフスキーの影が共通してるからなんだろうけど、恥じらいもなく倫理とか恋愛とか真っ正面から議論してる姿がなんか羨ましい…。
田上パルの作品は3年前に観た作品の再演で、相変わらず面白かった。たしかに体育会系の男子高校生が怒鳴りながら応酬してる姿は、ほかの舞台では見られない、生々しくて爽快なスタイルで、今回のぶっ飛び具合もいい案配だった。あるシーンでバカ騒ぎする男子高校生たちを傍観してたとび職の男が「うわ、デジャブ」みたいなことを言うんだけど、それを見てたら、舞台上で登場人物が「デジャブ」を体験する演技はわりとベタなのかもしんないけど「演劇的」だと思った。演劇の場合、練習も本番も俳優は何度も同じ演技を繰り返すから、舞台上のデジャブはメタ演劇的効果があるように思う。物語の流れから一瞬にして飛び出す感じ。まぁ、今回の場合は、個人的に3年前にも観てたから、なおさら不思議な気分に陥ったのかも。決して体育会系とはいえない高校時代と、田上パルの人たちとはしゃいだ大学時代を思い出した。