5月11日〜14日


キレなかった14才りたーんず『14歳の国』の千秋楽を迎えてから、もう2週間が経とうとしていますが、ご来場くださったみなさま、どうもありがとうございました。一昨日、UPLINK FACTORYで行なわれた「劇談、土佐有明」を見てきて、個人的にもこの企画にピリオドを打った感じです。そういえば、篠田さんが書いて柴さんが演出して中屋敷くんが出演した(といっても役割の線引きはあんまり関係ないようですが)『ひっくりカエル』はとても面白かったです。企画が立ち上がった1年前から千秋楽を終えるまでのりたーんずの制作経緯を舞台化した(形式は『アントン、猫、クリ』に似ている)もので、だから関係者としてはひとつひとつの単語・動作にイメージがどっと溢れ出て、とても感動的でした。一般観客の方はどう感じたかはわかりませんが、にしても刺激的なパフォーマンスであったことには変わりないと思います。

5月11日 すてるたび

アトリエヘリコプターで五反田団『すてるたび』の発表会を観る。去年見逃していたので発表会があってよかった。相変わらず五反田団の佇まいはカッコいい。そういえば五反田団の海外公演のために作ったウェブサイトにある写真が、アキ・カウリスマキの映画みたいでカッコいい。次の日に本屋で前田さんの『夏の水の半魚人』を買う。前田さんの文章は読みやすい上、文体がすごい。読み始める前は『夏の水の半魚人』っていうタイトルが覚えられなかったんだけど、読めば主人公の世界の捉え方とかがまさに「夏の水の半魚人」なので驚いた。

5月13日 ドラクエ5

今年の1月から『火の顔』『14歳の国』と舞台が立て続けにあったので、少し落ち着く。ということで、今更だけどプレイステーション2を中古で買って、ドラクエ5に取りかかる。いまはパパスの最期を見とどけ、奴隷時代が終わって、ヘンリー王子とともに本当の意味での旅がはじまったところ。冒険に胸が躍ると同時になんかノスタルジーに胸が打たれる。小学校のときにやったときは全クリしてないので、まぁ、15年越しのリベンジになる。

5月14日 条件

宮城聰さんが、自分にとっての美を妥協せずに追求することが芸術家の条件で、もし芸術がひとに感動を与えるとしたら、それは自分にしかわからない美を妥協せずに追求した孤独に耐えうる心に対してであって、必ずしも芸術家の美に鑑賞者が共感するからではない、と書いてる。これには、なるほどなー、と思ってて、だから俳優として演劇に参加するときも、別に共感できなくても演出家に美が見えて忍耐力があれば、それだけでじゅうぶん巻き込まれたいと思う。まぁ、だけど、一方で、美がない、つまり「表現したいことなんかない」とかそういうスタンスも別にあってもいいと思ってて、だけどその場合は、最低限の条件として、演劇的な関心が演出家と俳優で同じ方向を向いていないと、面倒くさいことになるんじゃないかなー、と思った(まぁ、面倒くさいことはいいことでもあるけど)。ちなみにぼくの演劇的な関心はというと「演技」=「俳優の立ち方」で、いたってフツー。