4月30日

神里さんが『14歳の国』の感想をブログに書いてくれた。何度も繰り返し読んでは爆笑する。こちらが意図している以上のものを見透かしてしまう、その観察力に驚く。いろいろ心当たりがあったりするからな。
この舞台はけっこう特殊で、アンケート回収率が0のときもあれば、拍手が一切起こらないときもある。もしかしたらつまんないのかもしんない。ただ、どれくらいの割合なのかはわかんないけど、確実に褒めてくれるひともいて、そのひとたちはとても楽しそうに・悩ましそうに感想を紡ぎだす。そして、厄介なことに、だいたいがこちらの意図していないところを褒めるので、やっぱり複雑な気分ではある。どうなってんだ、この舞台。もしかしたら褒めるひとたちは俳優が演じる役を見てるんじゃなくて、役を演じる俳優を見て面白がってるのかもしんない。いや、そもそも褒めてないのかもしんない。わからない。まぁ、これも舞台芸術の豊かさの表れだと思い込んで、俳優としてはやるべきことをやるだけだ。公演は残すところ2回、演出プランはまだまだ模索中。なんだかランナーズハイみたいになってきた。すごい楽しいぞ。
と、ここまで書いたところで雑誌「りたーんず」の編集で関わってる藤原さんの文章を見つける。これにもすごい笑う。ここまでひとを狂わせる舞台は、あんまりない。