3月27日〜30日


『14歳の国』の台詞はだいたい覚えました。なので日記の更新を再開したいと思います。ちなみにチケットは下の日記で予約受付中です。

3月30日 14歳の国1

稽古は順調に進んでる。杉原さんの稽古は毎回、前半で戯曲通りに芝居を作り、後半でその作った芝居を壊す、というプロセスを踏むらしいんだけど、いまはちょうど後半にさしかかったあたり。杉原さんがいくつかのアイディアを考えてきて、それを試す感じなんだけど、こういうタイプの演出家は初めてなので、とても新鮮。さまざまな角度から芝居を捉えなおしていく、その杉原さんの身軽さがすごいなぁと思う。本番はどんな形になるのやら。

3月29日 転校生

『転校生』に何であんなに感動したかといったら、現代口語演劇の枠をさらに押し広げるような演出を見たからだと思う。同時多発会話っていうのは人間を動物のように見せる手法でもあって、東京芸術劇場の中ホールみたいな大きな場所でみると、けっこう迫力あった。迫力といっても、普通はこんだけ大きい会場だと舞台からタコの足みたいなものを伸ばして観客を絡めとる手法をとって、それが「迫力がある」になるんだろうけど、同時多発会話の場合は、全然タコの足みたいなものを伸ばさないので、今回のようにホールが大きくなる分、逆になんか、動物の群を見ているだけのような迫力を感じた。オリザさんも自分の芝居を「サル山」と表現してたけど、そういう視線は飴屋さんにも共通してあるんだろうと思った。今回の舞台は現代口語演劇を土台にさまざまな仕掛けが組み込まれていたわけだけど、そのどれにも飴屋さんの生に対する真摯な姿勢が一貫してあったので、それはそれは強烈だった。

3月27日 歯医者

歯を抜いた。午前中に女医に奥歯をペンチみたいなものでぐいぐいやられて、ドリルみたいなものでギュインギュインやられて、40分くらいの激闘の末、粉々になって抜かれる。血が出まくる、止まらない。稽古中も台詞で血を飛ばし、就寝中は血で枕を濡らす。この抜いた歯のところをどうやって埋めるか、お金のことを考えて、けっこう憂鬱になる。